この情報は東京在住の方からのものです。
その方にはこの掲載の許可を得ております。




「動物愛護相談センター@」
2008年2月

本日時間が空いたので、動物愛護相談センターに行ってきた。


処分される犬猫の現状を知りたいと思ったからだ。

てっきり保健所がやっているものと思い、 港区の保健所に連絡したところ、
東京では「動物愛護相談センター」で一括しておこなっているらしい。

23区は世田谷区の八幡山にある本部が所轄している
ということで、そこへ行ってきた。

「処分される犬猫の現状を調べたい、HPに書きたい」
という旨を正直に話したら、だいぶ警戒されました。

管理している犬猫は、引き取りなどの予約をしていない限り公開をしていないとのこと。

一般公開が来週、2月19日(火)の午後からあるということなので、申し込んできた。
そのときに「動物愛護相談センター」の詳しい内容を説明してくれるそうだ。



簡単な質問だけはしてきた。

@不要になった犬猫を持ち込んだらいくら掛かるのか?

→1匹あたり3000円  子犬・子猫1匹あたり680円
ただし、どうしようもない事情の方に限るそうだ。


Aペットショップから不要になった犬猫を引き取ることは
あるのか?

→ペットショップからは一切引き受けてないらしい。



最終的に「はペットを飼う場合に登録制にする」という法律をつくりたいと思って動いています。
行動が空回りになることもこれから多々出てくると思いますが、とりあえず最初の一歩を踏み出したという感じです。
もう少し下調べをしたら地元の仲間集めと力になりそうな区議会議員探しに入りたいと思います。


区議会議員探しに入りたいと思います。

「動物愛護相談センターA」
2008年2月

昨日、動物愛護相談センターに行った。


最近、犬猫の処分される実態を知りたいと思うようになった。
月に1回ある、見学会が今日だったので、何日か前に予約をしておいた。

内部は撮影禁止なので、外観周りの写真だけ撮った。





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午後1時半より、担当の林さんから、「動物愛護相談センター」 についてのレクチャーを受ける。

東京では、犬猫の処分は保健所ではなく、 「動物愛護相談センター」で一括して行っているとのこと。
23区については本所(世田谷区八幡山)でまとめて執り行っている。
最終的に処分するのは、大田区の城南島出張所で行う。

「動物愛護相談センター」では、
@動物の飼い方の指導
A動物の保護と管理・処分
B人と動物との共通感染症の研究
などを行う。


飼えなくなった所有者からの引き取りも行うが、処分される可能性があることの念を押し、
聞き取り調査のあと、どうしようもない場合のみ3000円の手数料で引き取るそうだ。
町にいる野良犬・迷子犬も法律の下、捕獲している。

また、東京の犬猫の処分状況としては、
犬に関しては収容している7割が飼い主の下に戻るか、もしくは、新しい飼い主が見つかるそうです。
東京都は住民の意識が高く、他の県よりも、譲渡・返還率が高いらしい。
ただし、猫に関して言えば、収容されるほとんどの猫が生まれたばかりの子猫か、
深い傷を負った猫のため、生きられる可能性が少ないため、ほとんど殺処分になってしまうとのこと。

殺処分の割合としては、子猫77%、成猫12%と全体の9割を占める。
残りの1割が犬である。

最近の問題としては、狂犬病の予防注射について、
犬の登録数が年々増えているのに対して、注射する犬の頭数は減っている。
これは小型犬(室内犬)が増えた背景があり、室内で飼う分には注射が必要ないと思っている飼い主が多いらしい。
数字上では全体の7割ぐらい。
しかし、数字上に現われてこないものもあるので、実際には3〜5割ぐらいかも知れないとのこと。
日本は島国だから狂犬病が入ってきづらいが、一度入ってきたら爆発的に広まるのが早くなるということだ。
狂犬病は人間に発祥すれば100%死亡します。
全世界で年間3万人以上死んでいることを考えると7〜8割以上の摂取率がないと危険ゾーンらしい。
今、日本はかなりやばい状態にあるということだ。

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レクチャーを1時間ほど聞いてから、内部施設の見学に回る。

怪我した犬猫を応急処置する治療室、犬舎、猫舎と見て回る。
犬舎には、大小あわせて20匹ぐらいの犬がいた。
それぞれ、体に合わせた大きさのかごに容れられている。
大型犬はかなり広めのガラスで仕切られた檻の中だ。
小型犬はみな、やけにさびそうに鳴いているのが印象的だった。
中には半年以上飼われている犬もいるそうだ。
思ったよりも、住環境は汚くない。
猫舎には次の飼い主が決まりそうな怪我のない猫だけ4匹いた。
こちらも1匹1匹きれいなかごの中に容れられている。

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内部見学が終わって質問コーナーとなった。

@犬猫をもらいにきた人及びセンターに預け(引き取りという)に来た人の名前や住所などの個人情報を聞いているか?

 
→ 貰いにきた人については、動物を飼える条件がそろっているかの聞き取り調査及び身分証明書の提示を行ってもらう。
   その後の飼育状況の追跡調査もする。
   「譲渡講習」なるものを事前に行い、正しい飼いかたをレクチャーする。
   センターに預けに来た人については、身分証明書の提示と共に事情をよく確認し、
   殺処分になる可能性があることを告げた上で3000円の手数料で引き取る。
   (どうしようもない事情の場合のみ)


A自分の家のペットが迷子になったらどこに連絡すればよいか。

 
→ 最初の3日間は警察署で保護される可能性が高い。
   収容施設がないため、駐車場の脇など、吹きさらしのところにつながれたりするそうだ。
   あと、保健所にて迷子犬の掲示をしているのでそちらもチェックすること。
   動物愛護相談センターに直接つれとこられるケースもある。
   最終的にはここに全て集められる。


   
よって、「警察署」・「保健所」・「動物愛護保護センター」の3箇所に連絡をする必要がある。
   それぞれ、連携ができていないため、1箇所で調べられるということはない。
   また、地域堺で捕まった場合、違う管轄の「動物愛護保護センター」も連携していないため、
   可能性のある所轄のセンター複数に連絡を取っておいた方が良い。


B入所した犬猫は何日で殺処分されるのか?

 
→ まず、公示を1週間行う。
   そのあとに、飼い主に返還するか、新しい飼い主に譲渡、引き取り手がいない場合には殺処分される。
   ただし、今後、引き取り手があらわれそうな犬・猫に関しては、しばらくセンターの方で飼育をするそうだ。
   怪我をしていたり、性格的に人に飼われるのが難しそうな場合が殺処分の対象となるとのこと。

   ちなみに埼玉は3日らしい。


C新しい飼い主が見つかる猫の条件を教えて欲しい。

 
→ 気立てのいい子。
   大人の猫が結構人気がある。


D殺処分方法については?

 
→ 二酸化炭酸ガスがほとんどで、たまに注射を使う。
   東京都は専用の機械を持っているそうだ。
   犬も猫も処分方法は同じ。
   ちなみに、麻酔注射はしないそうだ。


Eペットを飼うのに免許制にしたいのだが、そういう活動をしている議員さんか活動団体があれば教えて欲しい。

 
→ どちらも知らない。
   ヨーロッパではそういう法律がありそうだ。


F殺処分対象犬猫を動物実験に廻すことはあるのか?

 
→ 昔はあった。今は動物保護団体の抗議の成果もあり、廻すことはなくなった。

G殺処分犬猫の安楽死はありえるか?

 
→(林さん個人の意見)
  「どういう状態が安楽死になるかは誰もわからない。
   飼い主に捨てられて、不安な日々を送りながら迎える殺処分では、どういう方法でも
   安楽死はありえないだろう。
   安楽死とは、飼い主の腕の中で死んでいくことしかないと思う。」
   これは同感だ。
   最後まで、面倒を見てあげるのが飼い主の務めだと
   深く痛感した。


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東京は想像していた状況よりはずっとましだった。
他の人に譲渡できる可能性のある犬猫は殺処分されないとの声に安心もした。
それでも、東京全体で、1年間で犬557頭、猫6333頭
(平成18年度実績)殺処分された。


自分は犬を2匹飼っている。彼らは非常にかわいいが、決して動物愛護者ではない。
全ての動物を守りたいなんて決して思ってはいない。

ただ、不要な殺生はしたくないし、するべきではないと考えている。
食うために殺すことはしょうがないことだろう。
でも、それ以外の理由での殺しはなるべく避けたい。

簡単に命のやり取りをすることが、人間の成長を妨げる気がしてならない。
だからこそ、今の現状を打破したいと考えている。

猫の殺処分数の多さを考えても、猫の避妊を義務付けるとか、何かしら手を打ったほうがよさそうだ。

人間のエゴでペット化された動物たち。
彼らときちんと付き合いきれない人もまだまだ多い。
犬猫ときちんと共生できる社会になれば、いじめや争いごとのない社会にぐっと近づくような気がしてならない。


最後に、自分のレポート不足を感じた。
これは今回に限らないのだが、1回で物事の要点・聞き出すべき点を捉えてないように思った。
2度手間になるかもしれないが、別の地域のセンターもレポートする機会を持ちたいと思った。
特に最終処分地となる城南島出張所を見たい。


あと、ペット飼っている方は、一度はお近くの保健所または動物愛護相談センターに見学に行った方が良いですよ。

そうそう、あと、中で飼われている犬は散歩にはいけないそうだ。
逃げられると困るというのが理由でした。
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